それは美しい世界_WELLSの白いひげの男性編


イングランドのBATH(バース)から次の場所へと向かう旅の途中


レンタカーが手配できない!

というトラブルからWELLS(ウェルズ)の思い出が始まりました。



旅にトラブルはつきものです。



はじめての国ではいつだって何かしらの思わぬ事態が起こったりしますし、その都度、人の助けを借りる思い出ができます。



レンタカー屋さんで対応してくれた女の子の彼氏の車でWELLSに辿り着くことができたものの、こんな田舎で車がない生活を一体どう過ごしたらいいものか、、

やはり不安が募ります。



とはいえ、もう後戻りはできません。

滞在は10日間で予約しているのですから。

家の庭から見たのどかな風景



滞在先のエドに車がない事情を伝えると、タクシー会社の名刺をいくつかと、バスの時刻表を手当たり次第に集めてくれました。これでひとまず大丈夫。

しかしバスは1日に4本。Uberもほとんど見込みがなさそうです。

いろいろ教えてくれるエド




もっとも、私は絵を描きに田舎まできたわけだし、引きこもるにはちょうどいいかもしれないなと思いつつ、翌日はお水などを買いに早速バスに乗ってみることになりました。




バスを待つ時間に寄り道したみどりの丘の上で、可愛いらしい野うさぎをたくさん見ることができました。その丘の先にはグラストンベリーの塔が見えて、とても見渡しのいい丘だったので、私はすぐに気に入りました。



いい場所を見つけた。またゆっくりこよう。


グラストンベリーの塔が見える、みどりの丘



しばらくすると、普通のバスの半分もないくらいの可愛いらしい青色のバスが到着しました。運転手さんは見慣れない私に、こんにちは。と挨拶しました。



イギリスではおなじみのウェイトローズというスーパー。

しかし小さな街のWELLSのウェイトローズに着くなり、ここはきたことがある!とすぐにわかりました。ちょうど1年ほど前のクリスマスに訪れた同じ場所でした。


未来は、不思議なものです。


思いがけず、時と場所が重なることがこうして起こるなんて。






次のバスの時間まで、まだ時間があるので、ウエルズ大聖堂まで歩いてみたり、少しの散歩を楽しんだあと、お水と野菜などを多めに買いこんで、帰りのバス停を探して待ちました。



しかし、時間になってもバスがきません。



Googleマップで表記されるバス停の場所には、それらしき標識すら見当たりません。不安になり、やっと通りがかった男性に尋ねると、ここにはバスはこないよと言うのです。



「どこへ向かうんだい?」


「ウーキーホールの近くです」


「ウーキーホール!それならちょうど私も今から向かうところなんだよ。一緒に行こう」




ウーキーホールのホテルの従業員であることを教えてくれて、毎日歩いて通っているから歩いていこうと私に言いました。

しかし私はすぐさま断りました。とても重たい買い物をしているし、Googleマップによると歩いて30分はかかると出ています。その上、随分傾斜のある上り坂が続きます。私はそう男性に伝えましたが、「荷物は僕が持つよ。」といって、私の荷物を持ち、一緒に歩こうと言います。



バスはこないし、タクシーもない。



ウーキーホールのホテルのバッチをつけた2人の男性は、少しも怖い感じはありません。むしろ美しい微細な輝きを放って見えます。もう80才も超えているかもしれないような真っ白い髪がベレー帽から見え、ふわふわの白いヒゲを生やしていて、優しい眼差しでわたしを助けようとしていました。



おじいさんに重い荷物を持たせて上り坂を歩かせるなんて、、、という思いがありつつも、180cmくらいの長身もあるのに、背筋がまっすぐでとても元気そうに若々しくも見えます。




この小さなまちの人は、お年寄りも、足が不自由な人でも、なぜか美しく、瞳が輝いて見えました。


まるで美しいものしか見てないみたいに。


大人の瞳がこどもよりも濁っているように見えるのは、きっと見ている世界が濁っているから。



その男性はいろんな話をしてくれました。飛行機が苦手なこと、自分は他の国には行かないということ。戦争の話も少し。




だけどわたしは、この先まだ随分と長い上り坂のことを考えると、途中のバス亭で最後のバスを待つことを伝えて、お礼とお別れを言いました。




なにもわからない小さなまちの、住宅街の中でひとり、バスを待ちました。


少し不安にもなりましたが、一つ一つの家の庭には綺麗な花が咲いていて、豊かさと優しさを感じることができたので、見ていると不安はやわらぎました。最悪は歩けばどうにかなります。



しばらくすると、可愛らしい青のバスが見えてきました!安心してバスに乗り込むと、行きしに挨拶した運転手さんが不思議そうに言いました。



「なぜこんなところから乗ってくるのかい?」



事情を伝えると、バスに乗っている間中、運転手さんの隣に立って、バス停の場所についていろいろと教えてくれました。その小さな巡回バスは、この地域のことをなんでも知っています。バスに乗って来る人もみんな顔馴染みのようで、バス停じゃなくても家の前で御老人をおろしたりしています。きっと誰かひとりでもしばらく顔を見せないと、すぐに気がつくでしょう。



さて、目的地のウーキーホールにつくと、一緒に歩いてくれた白ひげの男性が、大きく手を降って笑っていました。


なんだかもう友達みたいだな。昨日来たばかりなのに嬉しい感じ。



この場所についてすぐ、もうみんなに助けられて生きている私。




この場所での滞在は

牛、羊、ヤギ、鳥たちと、草花とともにくらす美しい場所。

野ウサギと、小さな教会

翌日に見たピンクの虹

グラストンベリーの丘が見える愛にあふれたステキな家。


足が不自由なおばあさんは真っ赤なステキな服を着て、なぜあんなに輝く瞳をいつまでも保っているのだろう。WELLSのビショップパレスは、エデンの園のように美しい輝きを保っていて、毎週開催されるファーマーズマーケットでは、地域のお年寄りたちが、生バンドをカッコよく演奏していました。

平均年齢かなり高め

ノリノリのカッコいい曲を演奏して、みんなを楽しませていました。司会のおじさんも楽しそう。




WELLS

また訪れたい場所です。




MAMI


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Ms MAMI

Mami Osada Creative "How does thinking about beauty change the world?"

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